第13回ネオ自由律公募(2004年3月)論評
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審査委員長の挨拶及び泰平賞の発表 投稿者:審査委員長 投稿日: ____________________
≫第13回(2004年3月期)泰平賞発表≪
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挨拶:ネオ自由律君が1才の誕生日を迎えたと思いきや、今度は総投句数が2000句を突破!なんだか嬉しいニュースが続く天下泰平プロジェクトですが、投句数も順調に伸びておるようです。3月期の投句総数は250句!過去最多記録となりました。どうもありがとうございます〜。では泰平賞及び各賞の発表をしましょう!
<泰平賞> あなたの経験活かせます(by:オルポゴ , No.1794)
【最終候補】 テロ(仮名)
この句は場所の都合で一部分のみの掲載となっております。全文はこちらでご覧になれます。 (by:Ae, No.1812,1822,1823)
【最終候補】
尽きることを知らない才能重視
(行間)
あいつの言うことは50%消化で
(行間)
残りはいらない
(行間)
80%他人の自分
(行間)
多大なる影響フリーク
(いっちー) (by:いっちー, No.1929)
【最終候補】 死因:ドッペルゲンガーとの遭遇。(by:なお。, No.1986)
【最終候補】
[できあがった掲示板を見てみる(ドキドキ!)] (by:マ, No.1897)
【最終候補】
眺むれば眺むる花のありながら
むなしき枝にうぐいすのなく
この句は場所の都合で一部分のみの掲載となっております。全文はこちらでご覧になれます。 (by:ゆみちゃん, No.1950-1958)
【最終候補】 息を吸う 息を吐く (by:ぽとん, No.1861)
【最終候補】
モキュッ!
び〜ん
ぱひゅぅ (by:タップ, No.1838)
【最終候補】
┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐
└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘└┘
この句は場所の都合で一部分のみの掲載となっております。全文はこちらでご覧になれます。 (by:のえら, No.1774-1776)
【最終候補】 くだらねぇなんてだれがきめたよ 自分であるくことさえできねぇくせに (by:jo〜, No.1851)
【最終候補】 0←→∞ (by:ありす, No.1844)
【最終候補】 光と水と土によって 育まれる 「私」という花 (by:Seika, No.1980)
【最終候補】 ●● (by:のえら, No.1777)
《奨励賞》
スペースの関係で番号と作者名のみの発表とさせて頂きます。
No.1763(by:マ), No.1770(by:マ), No.1779(by:HAPPA),
No.1784,1785(by:のえら), No.1791(by:Seika), No.1795(by:マ),
No.1798(by:みきょう), No.1797(by:マ), No.1803(by:い),
No.1811(by:マ), No.1821(by:のえら), No.1826,1827(by:eizo),
No.1831-1834(by:D pink), No.1838(by:タップ), No.1862(by:ありす),
No.1872(by:いっちー), No.1873(by:Seika), No.1874(by:いっちー),
No.1877(by:やえ), No.1878(by:やえ), No.1885(by:マ),
No.1894(by:1), No.1896(by:セントリス), No.1900(by:み),
No.1901(by:ギ桃), No.1902,1903(by:ママ/マ), No.1909(by:ミカ),
No.1912(by:いっちー), No.1913(by:なお。), No.1917(by:いっちー),
No.1921(by:セントリス), No.1924(by:あれおん), No.1928(by:ゆうじ),
No.1932(by:ゆうじ), No.1935,1936(by:あれおん),No.1937(by:みうらりか),
No.1946(by:マ), No.1962(by:jo〜), No.1979(by:ありす),
No.1982(by:かげ).
(順不同)
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<評>
[13t]
> あなたの経験活かせます(by:オルポゴ , No.1794)
伝説の句「ひぐちーみてるー!?(No.138)」の作者オルポゴ氏による2度目の泰平賞受賞句。第4回泰平賞当時の論評を読み返すといくつか共通点があることに気付く。内容が鑑賞者に向けられたメッセージ風である点、空虚感が漂う常套句を扱っている点などがそうだ。やはり人それぞれ得意ゾーンというものがあるのだろうか。ふむふむ。重なっている部分は第4回泰平賞当時の論評を参照していただくとして、今回はそれら以外の部分を論じてみる。
「あなたの経験活かせます」これはアルバイトや就職情報誌なんかでよく目にするキャッチフレーズだ。しかしよく考えると無責任な文だ。調べたらこの惹句、SEだの、薬剤師だのの求人広告に使われているではないか。もし僕が「あなたの経験活かせます」をいいように解釈して薬剤師の就職面接に行ったとしたらギャグだ。「僕は大学で絵の具を調合してました。僕の経験活かして下さい」なんつって。それは大袈裟だとしても「何の」経験を活かせるのか書いていないのは、なんとも紛らわしい。…というのは余談で、普通の人の場合、それが例えば薬剤師の求人だとしたら、自分の「薬にまつわる経験」を活かせる職なのだと解釈するだろう。「何の」経験を活かすかは言葉足らずだが、「何に」活かすかは明々白々だからだ。しかし、これがネオ自由律として投句されたとなると話は別だ。この句の場合、「何の」経験を活かすかはおろか、肝心な、「何に」その経験を活かすかも不明なのである。それゆえ「あなた」と指された鑑賞者は「私の何の経験を何に活かせば良いのだろう?」と頭を抱えるのだ。
「何に」を想定してみる。
■ あなたの経験(ネオ自由律に)活かせます
…もし、これが「天下泰平プロジェクトの参加者募集惹句」だとしたら「あなたの経験活かせます」というフレーズは適切かもしれない。実際、ネオ自由律には「薬にまつわる経験」だろうが、「絵の具を調合してきた経験」だろうが、それぞれの経験を活かしていただきたいからである。しかしこの場合も(ニアミスなので少し紛らわしいが)「何に」が句の外部にあるため、薬剤師の求人広告同様「言葉足らず」感が歪めなくなる。本当に参加者を惹き付けたいのであるなら「あなたの経験ネオ自由律に活かせます」と しないと伝わらないだろう。ので、これが「プロジェクトの参加者募集惹句」だとの見方は違うような気がするのだ。…とするとこれか↓
■ あなたの経験(この句の読み取りに)活かせます
…天下泰平プロジェクトにおいて良しとされている句は「受け手の自由な解釈を喚起するもの」である。逆に言うと、その句を題材にああだこうだ侃々諤々するのがネオ自由律の正式な楽しみ方だ。オルポゴ氏は、このような「ネオ自由律鑑賞法」を題材にネオ自由律を詠んだのだろうか。「あなたの経験活かせます」というネオ自由律を読み取ること自体に「あなたの経験を活かせます」という具合に。だとしたらしっくりくるではないか。こっちが正解か。様々な解釈を受け入れる鑑賞法を題材に句を詠んだ、という解釈が皮肉にも限定的なのは、まぁ良しとしよう。この句における「何に」は「この句の読み取りに」だと とらえるのが良さそうだ。
ところで、僕は「人は文章を読んでも、既に理解しているものしか理解出来ないものだ」と感じている。「バカの壁」という本を幾ら熟読しても、その人に「バカの壁」があったら、それを越えることは出来ないだろうと。「バカの壁」は、それを経験し、越えたものにしか理解出来ないからである。ちなみに「バカの壁」を越えている人にとってはそんな本に意味はなく、読んだとしても「そうだそうだ」と共感するだけで終わるのがオチだろう。とてもぐるぐるしているが、文章には、哀しきかなそんな性質があると思う。文章を読むというのは「自分の経験を活かす行為」であり、それ以上のものではないのだろう。…と、そんな事をうだうだ考える経験をした僕は「あなたの経験活かせます」を読み取るにあたって、そんな経験を活かしたりした。
お詫び:すみません。「バカの壁」読んだ事ないのにタイトルの印象で話してしまいました。
[131]
> テロ(仮名)… (by:Ae, No.1812,1822,1823)
テロ(仮名)と記したが、この句は前代未聞の「どこからどこまでが句なのかがハッキリしない句」である。とても迷わされたが、ここではNo.1812,1822,1823の3句を合わせ、それによって生じたすべての事象を一つの作品として扱うことにした。
内容を見てみる。No.1812,1822には一見何も書かれてなく、No.1823には「このまま進んでいいですか?」とある。しかし、そんなことより気になるのは、それぞれの投句の後、それ以前に投句された全ての句がズレてしまっている点だ。合計3句投句されているため、3回もズラされた下の方の句は、ズラされすぎで窮屈な程だ。誰がどう見てもこの句、妖しい…。果たして何が行われたのだろう。ソースを見てみる。すると、そこには以下のような文が書かれていた。
1812. みんないい気なもんだよ。
虐待虐待虐待うるさいし。
もっと環境問題について誰か述べて下さい。
1822. みんないい気なもんだよ。
こんなもんか。
もっと環境問題について誰か述べて下さい。
1823. テロです。
…猟奇殺人犯の犯行声明文を彷佛させる なんとも不思議な文だ。虐待?環境問題?一見突拍子もないこの文に何か意味はあるのだろうか…。ところで、上述した「ズレ」の原因だが、どうやらAe氏はタグを巧みに操り、投句掲示板のシステムの盲点をつき 全体をズラしてしまったらしい。限られた投句スペース内に知的な罠を仕掛け スペースの外部を侵食する。その行為は「個」に留まらず「全体」を凌駕しようとするAe氏の投句姿勢を反映しているのか。もし「もっと環境問題について誰か述べて下さい。」が「全体に対する意識」について言及したものならば、この「テロ」はネオ自由律の俯瞰的創作を扇動しているものと捉えられなくもない。そう言われれば「虐待(問題)」と「環境問題」の対比は、大きくとらえると「主観」と「客観」、「個」と「全体」の対比に見えなくもない。俯瞰的創作でもって俯瞰的創作を喚起し、扇動する。達観しているではないか。ネオ自由律が生まれて一年になろうとしていた時の投句。とうとうここまで来たか、というのが率直な感想である。勿論、良い意味で、だ。
[132]
> 尽きることを知らない才能重視… (by:いっちー, No.1929)
ネオ自由律は何を投句するのも「自由」なのだが、泰平賞及び各賞を獲得するには幾つかのポイントがある。その代表格にあるものが、一句に一アイデア以上いらない、という考え方だ。一つの句に複数のアイデアが絡まり「行間」が発生するような句は、俳句的というよりは詩的だということもあり、あまり奨励していないのだ(そのような場合は句を複数に分け、組作品化することを勧めている)。いっちー氏のこの句は、一見この留意点を完全に無視した、泰平賞及び各賞の獲得が難しい句に見える。しかしよく見ると、そうした「審査規準に対しての反抗」というアイデアでもって、この句は一貫しているのである。いや、見事なまでに一貫して逆らっている(なんちゅう反抗的な句だ!)。…しかし、このような反駁精神はネオ自由律の発展には欠かせないエネルギーであることは確かだ。だいたい、かっこいいし。てな感じで、この句、言う事なしだ。
[133]
> 死因:ドッペルゲンガーとの遭遇。(by:なお。, No.1986)
クリエーターに求められるもの、それは何より「オリジナリティー」ではなかろうか。皆が皆そうだとは限らないが、僕を始め多くのクリエーターは、この「オリジナリティー」という言葉に敏感に反応する。当プロジェクトでも「自分のネオ自由律と似たアイデアはもう出てないか」という問い合わせを受けることがある。もし自分のアイデアがオリジナルでなく、もう既にやられてるものだとしたら、自分の作品の存在価値がなくなってしまう…と、どこかで認識しているのであろう。そう、クリエーターは皆 深層心理で自分の作品がドッペルゲンガー(*)に遭遇し、死んでしまう恐怖を背負っているのである。この句は、誰もが抱くそんな不安を小気味良く突き「笑い」を誘っている。複雑な感情を一瞬にして消化してしまうものが「笑い」だ。逆に、笑えるものの背景には複雑な感情があるものだ、と独り納得する。
*ドッペルゲンガー現象:もう1人の自分が全く別の場所に存在し、 それに遭遇すると死に至る、といわれるオカルト現象。
*ドッペルゲンガー:ドッペルゲンガー現象(*)における自分の分身。ドイツ語で「二重」の意。
[134]
> [できあがった掲示板を見てみる(ドキドキ!)] (by:マ, No.1897)
この「できあがった掲示板を見てみる(ドキドキ!)」は、(ネオ自由律投句専用掲示板でも使われている)teacup社の掲示板を作る時に目にする文の引用である。これをクリックすると作った掲示板が表れる、というものだ。
この句をクリックすると「ネオ自由律1897」と題されたteacup社の掲示板に飛ぶ。すると、そこでも何やらネオ自由律らしきものが投句されているではないか。色の具合からか、写真のネガフィルムのような印象を受け、夢を見ているような不思議な気持ちにさせられる(内容も夢日記的だ)。しかも、この掲示板は(4/20現在)未だに機能していて膨張し続けているのだ。ネオ自由律投句掲示板と併走するような無気味な「影の掲示板」が生まれてしまった、ということなのか。謎だらけだが気になる。これからどうなるのだろう。見守りたい。
ここでは3月中に投稿された内容のみを3月期の審査対象とし、アーカイブ化したものをリンクしております。オリジナルの掲示板はこちら→「成長を続ける(4/20現在)掲示板を見てみる(ドキドキ!)」
[135]
> 眺むれば眺むる花のありながら… (by:ゆみちゃん, No.1950-1958)
ゆみちゃん11連続投句中9作を選び、組作品として扱ってみる。この作品、一人の人間、一人の人格、一人の人種が詠んだとは思えないほど振れ幅が広い。中にはフランス語やポーランド語やアイスランド語(的)表現も含まれているのだ。(本当のところ未だ何語かさえも特定出来ていないのだが…)。句を理解するためにGoogleはもちろんの事、Domain - Whois Country Server & Root Server CheckやCIAの The World Factbook、メジャー言語翻訳サイト、ポーランド語翻訳サイト等々の徘徊を強いられ、世の中の未知な、というか理解不能な部分を沢山見せられた(疲)。あああ、世界はわからないことだらけだ。と、自信を失っていると、実は日本語で書かれた文も同じくらい理解出来ていないのかもしれない…と不安が増殖して行く。
ところで、痴呆症の老人は、自分が今どこにいるのかが分からなくなると、とても不安になるそうだ。当たり前といえば当たり前なのだが、なんか自由で気ママそうに見える存在だから意外だった。人間は誰でも理解が出来ないと不安になるもんなんだなぁ。ってことは…
[136]
> 息を吸う 息を吐く (by:ぽとん, No.1861)
人は呼吸をする。その回数は1分間に平均15回、一日に2万回以上にもなるそうだ。息を吸う 息を吐く 息を吸う 息を吐く 息を吸う 息を吐く…。生きている限りこの運動は止むことはない。しかし、この「呼吸」という行為を意識したのはいつ以来だろうか、自問してみる。随分前に呼吸法に関するテレビを見た時以来か…。意識すると急に気になってくる。自分の呼吸。自分の身体。自分の生命。今まで周りしか見てなかった自分が、自分の内部に関心を持ち始める。目は開いているが視点は定めず、意識は自分の呼吸そのものに向けられる。少しの間だけ自分の存在を強く意識する。 息を吸う 息を吐く 息を吸う 息を吐く…。素敵な行為を思い出させてくれる句だ。
[137]
> モキュッ! … (by:タップ, No.1838)
タップ氏は11月の初投句の時から一貫して抽象的表現を追求してきた(No.1108/1283/1394/1312/1374/1402/1511)。この手法は言葉のコードにとらわれることがないため一見とても自由に見えるが、ここまで続くと逆にストイックに見えてくるから不思議だ。完全に自由な表現空間で、いつまでも姿を表わさない抽象的な「何か」を暗中模索する気分はどんなだろう。その行為はネオ自由律という幻を追い求める当プロジェクトを象徴するようでもある。その意味で、タップ氏は一番ネオ自由律らしい句を、ネオ自由律らしい手法で追い求める俳人といえる。どこにもない到達点を目指す、その経過が美しい。
[138]
> ┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐┌┐… (by:のえら, No.1774-1776)
最初に、くの字に曲がった記号(┌、┐、└、┘)を組み合わせて出来た四角形が10個、横に並んでいる。次の句で、部品は分割され、一つの四角形を中心とした、縦に伸びるカタチになる。3句目で、部品はさらに分割され、一つの四角形を中心とした×の字のカタチになる。この句のポイントは、同じ部品を組み換えることによって様々なカタチを構築しているところだろう。その意味で、この句はどこか幼児教育用のおもちゃを想起させる。同じ文字セットでこんなカタチも作れちゃうんだぁ〜!的おもちゃ。四角い頭を丸くしてくれそうだ。
[139]
> くだらねぇなんてだれがきめたよ 自分であるくことさえできねぇくせに (by:jo〜, No.1851)
第10回で最終候補句となったNo.1228-1234の論評でも指摘したが、jo〜氏の句にはいつも独特の空気が流れている。本気なのか、ふざけているのか、何を目的にしているのか、どこから来ているのか…いや、そんなことはどうでもいいのだろう。この句は特にだが、完全にやりきっているため、変なテンションなのに(いや、変なテンションだから余計、なのか)説得力が生まれている。人によって様々な受け取り方をしそうだ。笑う人もいれば、グッと来る人もいるだろう。引く人もいれば、深読みをする人も…。僕はというと、笑った後に少し罪悪感を感じ、自分への励ましの言葉に変えよう…としてみたりした。
[1310]
> 0←→∞ (by:ありす, No.1844)
ありす氏は過去に「8→∞(No.932)」という句を詠んでいる。一見すると似ているが、この句には「8」が「∞」になる、というような記号表現を扱った視覚的ギミックは用意されていない。ここで扱われているのは記号内容(概念部)だ。「0」が「∞」に向い、「∞」が「0」に向うという物理学的なアレを題材にしているのか。だとしたら、語り得ないから語るまい。しかし良く見ると「←」と「→」の間に、ほんの少しの「隙間」が見えるではないか。この「隙間」が「ネオ自由律掲示板」もしくはweb空間自体を指しているのであれば、ありす氏は、そこから生まれる「0」や「∞」の可能性/不可能性を詠んでいる、という読みも出来なくなくもない。それにしても、「楽しげ」なのは何故だろう。
[1311]
> 光と水と土によって 育まれる 「私」という花 (by:Seika, No.1980)
深いわけでも捻っているわけでもないストレートな文章。使われる言葉は小学校で習うものばかり。そこに、捻るわけでもなく、ストレートに、相応しい色を加えている。普通なら、プラスの仕事にはマイナスの加工、もしくはその逆を施すことによって ある種のバランスを保とうとするものだが、この人は違う。アンバランスなまでにポジティブだ。アンバランスで素晴らしい。
[1312]
> ●● (by:のえら, No.1777)
横並びの大きな黒い丸二つに取り消し線。出来た図像はまるでサングラスのようだ。しかしこのサングラス、どこかスケベだ。ラッツ&スターズ風だからか笑。視点を変えると黒いブラジャーにも見える。サングラスに黒ブラ。見るものと見られるもの。おおお。
奨励賞の41句に、一言づつ。
No.1763(by:マ):回文。イタイケなのは携帯なのか形態なのか。
No.1770(by:マ):北斗七星…ではなくて実は宝の地図だったら笑える。☆じゃなくて×なのが想像力をかきたてる。
No.1779(by:HAPPA):自動筆記的句。現代人の複雑な深層心理を反映していそうだ。
No.1784,1785(by:のえら):No.1446のひらがなバージョン、そしてその関西弁バージョン。
No.1791(by:Seika):笑。とても上品な印象を受ける、宣伝文句というか、なんというか…。
No.1795(by:マ):笑。ネオ自由律攻略法だ!あ、でも3行目には若干の意義ありだな…。
No.1798(by:みきょう):笑。あまりに自然体なため、俳句であることを忘れてしまう。謎の句だ。
No.1797(by:マ):る。考えてみたらヘンテコなカタチだ。誰が考えたんだろう…。
No.1803(by:い):「日本昔ばなし」のナレーション並みの気持ちの込めようがウケル。
No.1811(by:マ):血か?血なのか??どろどろ
No.1821(by:のえら):これすごい。スクラッチカードのインキ皮膜の色だ!本当に擦れそう!ていうか擦ったら何が出てくるのだろう?不可能性と謎とユーモアに満ちた句。
No.1826,1827(by:eizo):ネオ自由律の記念すべきNo.1の句とNo.2の句をそのまんま引用したもの。泰平いじめか?笑。恥ずかし〜
No.1831-1834(by:D pink):No.1344等に見られたhjimmshit氏のD pink氏へのオマージュ句を引用した組み作品。「逆輸入」という感じか。
No.1837(by:タップ):雨音でもチャップリンでもない、際どい感じが素敵。葛藤が伺える。
No.1862(by:ありす):「せい」と読む漢字だけど、何かを数える時も使うんだよね。
No.1872(by:いっちー):なんだか想像が膨らむなぁ。それらで書かれた恋物語、ともとれるし…。
No.1873(by:Seika):No.1872をSeika氏風に展開させた句。オリジナルの7分後に投句してるという早業。
No.1874(by:いっちー):おおお。微妙な均衡といい、すごいかっこいいぞ。「ラ」と「ン」が揃っているのがポイントかも。
No.1877(by:やえ):そういえば「UA」とはスワヒリ語で「花」、「死」の2つの意味を持つ言葉なんだそうな。
No.1878(by:やえ):深い!
No.1885(by:マ):完璧な回文だ!ああ、すごい気持ちE!
No.1894(by:1):いつも気になってた「ここ」の同語反復。真剣に考えると頭がおかしくなりそうだ。クリック出来ないし…。
No.1896(by:セントリス):笑。ステレオ装置のロゴマークのようだ。
No.1900(by:み):史上初!音階で詠まれた句。ドレミファソ…ってイタリア語だって知ってた?
No.1901(by:ギ桃):笑。コメントに困るが沢山言いたいことはある。
No.1902,1903(by:ママ/マ):No.1900の発展ヴァ−ジョン。あ、No.1628-1633に続くマ&ママの掛け合いだ!ほのぼの…。
No.1909(by:ミカ):この手のネタのセオリーから微妙にずれていて、作者の立ち位置が曖昧になってる感じが面白い。「美人半額」の理由が気になるところだ。
No.1912(by:いっちー):すげぇ。とうとうここまで来たか…。ん?「別になんしゃくれもないだろ。」って日本語?笑
No.1913(by:なお。):切れ味抜群。
No.1917(by:いっちー):なんだこれ?ああ、頭痛い…。
No.1921(by:セントリス):この句のソコをアレして奨励賞。
No.1924(by:あれおん):回文なのに「さかさ」。あああ、頭痛い。
No.1928(by:ゆうじ):この句、ちと意味不明じゃない?笑。ちなみにこの電話番号は使われてないそうだ。
No.1932(by:ゆうじ):おお!字なのに絵だ。いや、「字」じゃない。「絵」だ。なんかトリッキーだぞ。
No.1935,1936(by:あれおん): 連続和洋折衷回文。窮屈な感じが逆に良い。
No.1937(by:みうらりか):こういう句があっても良い。
No.1946(by:マ):言葉内でダイナミズムを循環させるのが回文。一文字ずらすことにより、そのダイナミズムは外部に漏れ、自然界のエントロピーの法則へと…。
No.1962(by:jo〜):笑。内容とテンションのズレが笑える。怒ってるのか、ふざけてるのか。
No.1979(by:ありす):ああ、素敵な句だぁ。でも「男女の悲しい別れ」を想起してしまうのは何故だろう。ううう、悲しい。何故だろう。
No.1982(by:かげ):方言シュール。空気が好き。
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≪ネオ自由律俳人講評≫
【あそこの山】
No.1854(評価C):ブラウザを通すとこう見える
No.1855(評価B):ブラウザを通すとこう見える
No.1856(評価B):ブラウザを通すとこう見える
No.1857(評価B):ブラウザを通すとこう見える
No.1858(評価B):ブラウザを通すとこう見える
一言:特に言う事はないのだが、ポイントを取られすぎるとアレなので、次からは審査を少し辛くしようかな〜。とか独り言を言ってみる。
【シス】
(シス氏の今月の投句はありませんでした)
【Cryptony】
No.1743(評価C)
No.1744(評価C)
No.1745(評価C)
No.1746(評価D)
No.1747(評価C)
No.1748(評価C)
No.1749(評価C)
No.1750(評価D)
No.1751(評価C)
No.1752(評価C)
No.1753(評価C)
No.1754(評価D)
No.1755(評価C)
No.1756(評価C)
No.1757(評価C)
No.1758(評価D)
一言:こちらも特に言う事はないのだが、ゾーンとか組とかはギャラリーに入れると邪魔になるかなぁ。あ、あと文字を書いたりしたいのなら、ブラウザによって見え方が変わったりするので、その辺を研究してからにしましょう(僕のブラウザで見たらガタガタでしたよ)。
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総評:ふ〜…。おつかれさまで〜す。前回の総評で文章系の完成度の高い句が少ないとか生意気言ったら、今回はなんと泰平賞&最終候補合わせて13作品中9作品が文章系!これは総評効果なのか。…だとしたらドキドキだ。ここでの発言如何で投句の傾向が大きく変わってしまうかもしれない〜。なんてね。でも今回はとてもバランスもよく、面白い句も沢山あったし、Ae氏のぶっ飛びもあったし、言う事がないんだな。過去最多の投句数だったし…。すごいすごい。論評書くのもすごく楽しかったです。どうもありがとうございました。次回もその次の回もこの調子で!!ではネオ自由律talkしましょう(@普通掲示板)。
普通掲示板に以下のようなスレッドを用意してありますのでご自由にお使い下さい。皆様のご参加お待ちしております。
「受賞者のコメント/受賞者へのコメント」:入賞者のコメント、入賞に向けた意見、感想、質問などをお書き下さい。
「私の1句」:あなたの個人的に好きだった句を教えて下さい。
「ネオ自由律談義」:ネオ自由律について語りましょう。
「不平不満/質疑応答」:不平不満/質疑応答はここで。論評の意味がわからない箇所があればそれも受け付け中です。
「批評公募」:任意の句を選んで批評を書いてみて下さい。簡単な感想でもおーけーです。
審査委員長:施井泰平
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