第11回ネオ自由律公募(2004年1月)論評
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審査委員長の挨拶及び泰平賞の発表 投稿者:審査委員長 投稿日: ____________________
≫第11回(2004年1月期)泰平賞発表≪
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挨拶:おひさしぶりです笑。…とうとうやってしまいました。2月中という暗黙の締めきりをユウに越え、本日3月7日。これが某週間少年マンガ誌だったら「作者急病のため…」とかいって連載を打ち切られるところです。どうもすんません。お待たせしました、論評なんとか仕上がりましたぜ。
年があけ、総合ランキングもリセットされ最初となる今回公募にはおかげさまで179もの句が集まりました。どうもありがとうございます!!今年はどのような展開になって行くのか。ワクワク。
それでは泰平賞及び各賞を発表しま〜す。
<泰平賞> 五 七 五 七 七 (by:eizo , No.1411)
【最終候補】
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この句は場所の都合で一部分のみの掲載となっております。全文はこちらでご覧になれます。 (by:D pink, No.1506-1508)
【最終候補】
故意煩い。 (by:よ し こ, No.1407)
乞い煩い! (by:ヨシコ, No.1408)
濃い煩い? (by:よしこ, No.1408.5)
【最終候補】
投稿日時: 1月17日(土)17時17分3秒
投稿者: 1
タイトル: 生物連鎖
内容: .. 投稿日時: 1月17日(土)16時56分20秒. 投稿者: 1. タイトル: 森羅万象. 内容: 1395. 投稿日時: 1月17日(土)16時53分16秒. 投稿者: 1. タイトル: 輪廻転生. 内容: 投稿日時: 1月17日(土)16時52分28秒.投稿者: 1.タイトル: 蘇生する…. 内容: 投稿日時: 1月17日 (土) 16時48分30秒 投稿者: 1 タイトル: 雲の上も物語 内容: 投稿日時: 1月17日(土) 16時47分3秒 投稿者: 1 タイトル: 大きな賛歌.内容: 投稿日 時: 1月17日 (土) 16時45分37秒. 投稿者: 1.タイトル: 無し?いや、亡し。為 し成し生し。.内容: 投稿日時: 1月17日(土)16時 44分32秒.投稿者: 1.タイト ル: 苦行の土地。罰則は無し.内容: 投稿日時: 1月17日(土)16時43分38秒.投稿 者: 1.タイトル: k場.内容: 投稿日時: 1月17日(土) 16時42分54秒 .投稿 者: 1.タイトル: 金 が鳴るなり 難解の果て.内容: 投稿日時: 1月17日(土)16時42 分7秒.投稿者: 1. タイトル: 臭い飯を喰いたいのか? それとも? 内容: 投 稿日時: 1月 17日 (土) 16時 41分 20秒 . 投稿者:1. タイトル: 雲真っ赤出 血.内容: 投稿日時 : 1月17日(土)16時40分40秒.投稿者: 1. タイトル: 西に太陽が見える時.内容: 投稿日時: 1月17日(土) 16時 40分0秒. 投稿者: 1.タイトル: 流々流転.内容: 1. 蘇生する........................!.. .
------------------------------------------------------------------------ (by:1, No.1395)
【最終候補】 めめん・ともり (by:よしししこ, No.1472)
【最終候補】
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この句は場所の都合で一部分のみの掲載となっております。全文はこちらでご覧になれます。 (by:hjimmshit, No.1426-1429)
【最終候補】
taihei org: お風呂に入るのが怖くなるくらい
taihei org: 入らなかったことがある
Eizo26: 風呂嫌いはまるで少年のようだね
Eizo26: 今日は
taihei org: 息が苦しくなる
Eizo26: 水圧 (by:eizo, No.1351)
【最終候補】 きいろ (by:東風, No.1347)
【最終候補】 死 (by:八重, No.1333)
【最終候補】
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(by:東風, No.1487)
《奨励賞》
スペースの関係で番号と作者名のみの発表とさせて頂きます。
No.1338(by:マ) No.1342,1343(by:hjimmshit), No.1348-1349(by:D pink),
No.1353,1356(by:いっちー/Seika), No.1355(by:c), No.1363(by:地獄の守護神),
No.1370(by:東風), No.1380(by:Seika), No.1384(by:匿名希望),
No.1387(by:Seika), No.1393(by:「カオリとマリ子」のカオリ), No.1401(by:のえら),
No.1402(by:タップ), No.1403(by:タップ), No.1412(by:のえら),
No.1413(by:よ し こ), No.1414(by:Seika), No.1415(by:みうらりか),
No.1418(by:八重), No.1420(by:マ), No.1421(by:マ),
No.1432(by:D pink), No.1434(by:いっちー), No.1435(by:jo〜),
No.1442(by:のえら), No.1447(by:森田森子), No.1451(by:Seika),
No.1452(by:いっちー), No.1456(by:うめさん), No.1457(by:Y),
No.1460(by:mtz), No.1461(by:Seika), No.1466(by:eizo),
No.1471(by:顔), No.1485(by:のえら), No.1493(by:顔),
No.1494(by:のえら), No.1495(by:Seika),No.1501(by:のえら),
No.1509(by:+).
(順不同)
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<評>
[11t]
> 五 七 五 七 七 (by:eizo , No.1411)
五七五七七…。短歌といえば五七五七七だ。いや、実際「五七五七七」という短歌があったわけではない。しかし短歌といえば五七五七七なのだ、不思議だ。わかっていると思うが、それは短歌における守るべき音節(定型)を端的に表現したフレーズだ。「日本人には五七五七七がしっくり来る」とか「五七五七七は究極の音節だ」とかいう発言を繰り返し聞いてると、何も知らない子供や外国人は「五七五七七」がしっくりくる究極の言葉だと思ってしまうかもしれない。実際しっくり来る音やカタチや言葉や等々は、いかに耳や目がそれに慣れているかという判断規準によることが多い。となると、どんなにすばらしい短歌よりも、その規律に反している(七五調でない)「五七五七七」というフレーズがしっくり来るというようなことが起こり得るのだ。…少し脱線してしまったが、そんな「耳慣れた」フレーズを、ここであえてネオ自由律として詠むことにはどのような意味があるのだろうか。まず気になるのは、何故、短歌の「五七五七七」であって俳句の「五七五」ではないのかという点だ。ネオ自由律は、まがりなりにも自由律俳句の文脈を継承しているわけだし、俳句にも、むしろ耳慣れている「五七五」というフレーズがあるのに関わらず「五七五七七」なのだ。しかもeizo氏はこの後、感連句と見られる「七 五 三(No.1445)」という句も詠んでいる。まるで「五 七 五」には触れないことを宣言しているかのようにだ。なぜだー。なぜなんだー。…痒い所に手が届かないとはこういう事を言うのだろう。
ところで、実際痒い所に手が届かなったことはあるだろうか?僕の場合、背中とか太ももの裏とか足の指先でその状態になることがあるのだが「ここが痒い」と思う所をかいても、場所が違うらしく痒さは解消されない。この場合「痒い所の震源地が定まらない」と言った方がよいかもしれない。何にせよ、この状態になった場合どうするか。その時は、ひたすら「その周辺をかく」のだ。周辺をかいていると、たまにズッポシはまり痒さが解消されることがある。
私は「俳句」というジャンルに不満を持っている。なんだかしっくり来ない、痒い所に手が届かない感じなのだ。 そこで「ネオ自由律」というジャンルを作り、沢山の人の協力を得て色々な所をかいてもらっているのだが、この句は気持ちいいとこをついてくれた。それはこの句があくまで「俳句」というものを中心にして、その周辺(裏やねじれの位置)をかいてくれているからなのであろう。定まらない痒さの震源地は、いつもその周辺にあるということだろうか。ぽりぽり。う〜ん、とても気持ちE〜。
[111]
> ■■■■■■■■ ■■■■■■■■ ■■… (byD pink:, No.1506-1508)
最初に、小さな正方形を横8個、縦8列並べ出来た大きな四角形が青・黄・緑の3種類並べられている。次の句ではそれぞれの正方形が3分割され横にズレる。そして、最後の句ではそれがさらにズレ、新たな大小5種類の四角形を作る。
この句は前回公募のマリオを扱った句(by:せんとりす, No.1250-1252)において開拓された、静止画の連続で動きを表現する「マンガ的手法」をフィーチャ−した句であろう。「マンガ的手法」以外の余計なディテールを組み込んでいないので完成度が高く、大きな説得材料となっている。そしてその徹底ぶりは、沢山の思惑を受け入れる魅力を生んでいる。世界平和の法則を見い出す人がいても、発明のきっかけにする人がいてもおかしくない程だ。個人的には、色の選び方に惹かれる。青・黄ときたら普通赤が来るのだが、ここでは緑を選んでいるのだ。そこで考えるのは、青と黄を混ぜたら緑になるという色彩理論だ。つまり、ここで扱われるすべての正方形を混ぜると緑一色になるようになっているのだ。そのような配色を選び、しかしあえて個々の色を保ちながら、個を分割・融合している真意はいかなるものか、とか考えてしまう。そのようにD pink氏の世界観を楽しんでいるのだが、人の見方を狭めるような論評は書きたくないのでこの辺で。せっかくの名作なので、しばらくボ〜ッと眺め、ああだこうだ考えてみたらいかがでしょうか。
[112]
> 故意煩い。… (by:よ し こ/ヨシコ/よしこ, No.1407/ No.1408/ No.1408.5)
「恋煩い」と思われる言葉を当て字で綴り詠む。恋の煩いは時に「乞い」の煩いであり「濃い」煩いであり、時には「故意」の煩いでもある。なるほどと思い、投句者名を見てハッとした。投句者名が3句とも違うのだ。ふむふむ。さらになるへそ。
ネオ自由律公募において作者名はとても重要視されている。今まで一貫して、明るい句を詠んでた人(投句者名)が詠んだ「明るい句」と、一貫して暗い句を詠んでた人(投句者名)が詠んだ「明るい句」とでは評価が全然変わってくる。というように誰がどのような文脈で詠んだ句かというのがその句の大きな判断材料になるからだ。そのため、投句者にはネオ自由律を詠むときに、投句者(投句者名)の一貫したキャラクターを意識するよう伝えてきた。そんな中で詠まれたこの句は、一つの投句者名=一つのキャラクターという了解を逆に利用し、表現に上手く組み込んだ句なのではないか。つまり、ここでは恋において揺さぶられる乙女の自己同一性を三つのキャラクターを用いることで表現しているのではなかろうか。
これに冒頭で指摘した部分を付け加えると、<よ し こ/ヨシコ/よしこ>氏は「恋煩い」を、「恋」に三種類の漢字を当てることで表わし、さらにそれを三種類のキャラクターで演じる、というニ層構造で表現しているということになる。その姿は、まるで着せ替え人形のようにキャラクターを着替え、パズルのように想いを組み換え、恋心を模索するようである。恋する乙女は、時に「恋」という言葉にすら煩い、いくつもの揺れ動く自己同一性でもって一つの大きな想いを表現していくものなのか。この句はそんな乙女の、心の奥の禁断の領域を垣間見るような、そんな気持ちにさせられる句なのである。乙女心は複雑だなぁ、と。ポ
(ポイントは3氏にそれぞれ3ptsずつ加えます)
[113]
> 投稿日時: 1月17日(土)17時17分3秒…(by:1, No.1395)
この句、なんとも奇妙だ。パッと見「ネオ自由律公募」のシミュレーションに見える。書きためた沢山のネオ自由律をまとめて一句として詠んだように…。しかし一つ一つ見て行くと何かが違うのだ。「ネオ自由律公募」では題名欄に「ネオ自由律」と書き、内容欄にネオ自由律を書くという形式をとっているが、この句に「ネオ自由律」という言葉は出てこないし、ネオ自由律的な言葉が「タイトル」として書かれているのだ。さらに、一つ一つの内容欄は空で、そこには何も書かれてなかったり。…厳密にいうと、一番大きな器の内容欄に小さな器が沢山入っているという感じか。なんにせよ実際の「ネオ自由律公募」とは全然違うのだ。何か他のもののシミュレーションなのか。いや、多分違う。これだけディテールが合わないのにどう考えても「ネオ自由律公募」に見えるのだ。この感覚はなんなんだろう…。とても懐かしい感じ。あ、なるほど〜。「夢」だ。この感覚は「夢」を見ている時の感覚に近いのではないか。野球の夢を見ているのに、ルールが全然違ったり、サッカー選手が出てたり…という不思議な「夢」の感覚。この句はネオ自由律を考えながら寝た夜に見そうな「夢に見た句」のようなのだ。逆にこの句を見ると、夢を見ている感覚を再生できるような気にもなる。なんとも不思議な句ではないか。どうしたらこんな句が詠めるのだろう。1氏の思考回路が夢的なのか。それか黒魔術でもやっているか、だな。
[114]
> めめん・ともり (by:よしししこ, No.1472)
めめんともり。memento-mori:もともとはフランス語だが、英語でも使われる言葉だ。少し前に本や歌謡曲のタイトルにもなったから聞き覚えがある人もいるだろう。それらで使われる際「死を想え」と訳されているため、これもその意でとらえてよいだろう。しかし、よく見ると中グロの位置がおかしい。語源がmemento-moriなら「めめんと・もり」となるはずだ。だがこの句では、イタズラっぽく中グロがズラされている。まるで「死を想え」という重い言葉に対して、それをはぐらかすかのようにだ。いや、はぐらかすというより、むしろ向き合っているのかもしれない。死を想い、それと戦っているようにも見える。見方を変えると、コトの重大性を知らない無垢なイタズラのようにも見えてくる。この句は、このように相反する様々な見方を受け入れている。それ故、見る人、見る時によって見え方が変わる魅力の尽きない句となっているのだ。作者の思いを想像している間、心に言いしれぬ静寂が流れるのも、きっとその所為であろう。
(余談1)mementoはmemory(記憶)の語源である。memento-mori。memento-森。…プロジェクトを森タワーで2度展示した記憶と重なるではないか(笑)。この句の主題は「死」ではなく「森タワー(森美術館)」なのかも。という解釈は飛躍のしすぎか…。
(余談2)「めめんともり」をgoogle検索すると劇団「よしこ」の代表が書く「めめんともり」というコラムが一番に表示される(2004年2月25日現在)。劇団名と投句者名の間に因果関係はあるのだろうか…。ちなみに、このコラムは劇団「よしこ」の代表が書く彼女の死生観について綴ったものらしい。もちろん、中グロの位置は合致していないのだが、…なんとも奇妙な一致だ。
[115]
> ■■■■■■■■… (by:hjimmshit, No.1426-1429)
No.1062の句以来hjimmshit氏は投句番号と思われる数字をひたすらクールに並べて行くという手法を続けている(No.1062/No.1342/No.1343)。どうやらソフトではなく、手打ちで詠まれているようで毎回秩序に反したミス(?)とおぼしき箇所があるのだが、D pink氏がそのミスをチェックし報告する句(No.1066/No.1344/No.1349/No.1432)を詠むのも恒例となっている。ところで、今回の句におけるピンクの正方形を格子状に並べた句(No.1429)は、本来はミスチェックをするD pink氏に宛てた、氏のスタイルを引用して詠んだオマージュ句である。その証拠に、最初に登場した時(No.1344)には「1066に感謝の意を込めて。」という言葉が添えられているのだ。しかし、ニ度目の登場となる今回の場合、どこか様子が違う。勿論それはD pink氏への感謝の印に変わりないのだろうが、増殖する内容(番号)とともに、(「感謝の印」も)句に吸収してしまったかのように見えなくもない。それはまるで句を雪だるま式に増殖させて行くhjimmshit氏の姿勢を案じているようでもある。このように、あくまでクールな姿勢を保ち拡大し続ける句なのだが、この先の事を考えると期待と不安とが混じったような気持ちにさせられる。でもこの感覚、プロジェクト自体の行く末を案じる気持ちに類似してないか。そう考えると、この句はプロジェクトの巨大化に比例して静かに大きくなって行く、プロジェクトの「影」のような句と捉えるべきかもしれない。プロジェクトを客観視し反映する句、という見方をすると深いとこまで行けそうだ。
[116]
> taihei org: お風呂に入るのが怖くなるくらい…(by:eizo, No.1351)
この句は私がeizo氏を含めた合計4人でチャットをしていた時の会話の一部をeizo氏がカット&ペーストし、ネオ自由律として投句したものだ(流出)。しかも、その場では気付かなかったが、実はほぼリアルタイムで投句していたのだ。この句は審査委員長(taihei org)を関係者として取り込むことで、審査する側とされる側との関係性を濁してしまっている。その意味においては日比野克彦氏との会話から生まれた句(No.599)を想起させる。
ていうか、話の内容がなんとも恥ずかしい。確かフロ嫌いな私に対して、どのくらいフロに入らなかったコトがあるかという質問がこの前にあったはず(こう見るとチャットって変だなぁ)。
さてeizo氏はなぜこのような句を詠んだか。確か同氏は以前にも会話文で構成された句を詠んでいる(No.1155)。この時はメールのレスのようなカタチであったが、奨励賞の論評で、私は「.......文にもう少しリアリティーがあれば…」と書いたのだ。この句はその論評に対しての、まるで仕返しのような句なのではないか(笑)。もしかするとNo.1155はノンフィクションだったのかもしれない。リアルな会話なんてこんなもんだと、この句にはそんなメッセージが込められてる気がしなくもない。ワナワナ
[117]
> きいろ (by:東風, No.1347)
きいろと書いたその文字色は実は「orange」と指定されている。言われるまで気付かなかった人は多いのではないか。しかしよ〜く見ると、なるほど黄色というよりはオレンジだ。納得いかない人のために試しに「yellow」と指定してみると「きいろ」ほら、全然違う。本物の黄色が近くにあるとわかりやすいが、ネオ自由律投句掲示板上ではなんと分かりにくいことか。食肉の生産地偽装事件等もそうだが、「器」と「中身」のズレが許容範囲内であると、それはなかなか見破れないものだ。…それならば本物である必要等あるのだろうか。
そういえば「カキ氷のシロップ」は色が違うだけで成分は一緒らしい…と聞き、先日調べたら実際ほとんどの定番の味の成分は同じだった。それでもあんなに印象が違うし、好きな味/嫌いな味を論ずる子供もいるくらいなのだから、食肉もいっそのコト「カキ氷のシロップ」並みに割り切ってしまえばいいのに。誰も気付きはしないよ、とかつって。あ、割り切ってるから事件起きまくりなのか…。
[118]
> 死 (by:八重, No.1333)
「銀行(No.1028)」「秘剣(No.1180)」「ジム(No.1211)」など、主にマ−ガレット・パーカー氏が中心となって「一言ネオ自由律」というジャンルができた。句を構成する要素が一単語なため、当然、完成度は高い。そのうえ、見方によっては漢字や言語そのもののへの興味を喚起する面白いジャンルだ。この句はそんな簡潔な「一言ネオ自由律」の中でも最短と見られる、漢字一文字(読みも一文字)で詠まれたスマートな句だ。なのに、内容は普遍的中の普遍的なものなのである(笑)。壮大な人類の営み…だけではなくこの世にあるものすべての営み…、いや、さらにあの世にあるものまでの、すべての「すべて」を言語における最小の器で表現した究極の句なのだ。
この句をずーっと見ていると「なんでこの漢字で"し"と読むのだろう」「なんでこの漢字で死を表現出来るんだろう」と考えてしまう。死ってなんだろう。死んだらどうなるんだろう。あ〜生きてるって素晴らしい。ん?生きてるってなんだろう?…と、哲学のトビラが開いたり。
(余談)↓こんなの発見しました。↓
一言主神:(ひとことぬしのかみ)葛城山に住み、吉事も凶事も一言で表現するという神。
[119]
> >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>…(by:東風, No.1487)
二つの帯が平行に配置されている句。一見模様のようだが、何故か「タイヤの跡」のように見えた。東風氏の過去の句(No.975、No.1287)では「場所」や「位置」を象徴的に扱っている。おそらくこのような過去の作品が、ただの模様にイメージを加え、同じく「場所」や「位置」の移動を連想させる「タイヤの跡」を想起させたのであろう。一人の作者の句としての、イメージの流れが面白い。
奨励賞の40句に、一言づつ。
No.1338(by:マ):引っ掛けられ、たしなめられる句。この仕掛け、何故かとてもカワイイ。
No.1342,1343(by:hjimmshit):投句番号と思われる数字をひたすら詠んで行った句。無気味な程クールだが、行為はかなり熱い。No.1062も同様のアイデアだが再度詠みなおした形跡アリ。
No.1348-1349(by:D pink):No.1342,1343のミス(?)を指摘する句。毎度お疲れ様です。
No.1353,1356(by:いっちー/Seika):この二人の掛け合いは以前にも見られたが(No.1265/1266)、常軌を逸したというか、とても変な掛け合いだ。なのに何故かしっくり来るのはなぜだろう。
No.1355(by:c):「イメージのしりとり」という感じか。ミュージッククリップを想起させる。もっと展開させても面白いかも。
No.1363(by:地獄の守護神):笑。少し端折りすぎでは…。
No.1370(by:東風):No.1369からのシングルカット。ん?シングルカット?
No.1380(by:Seika): 規則性が生む緊張感と内容のゆったり感が複雑に絡む。
No.1384(by:匿名希望):匿名希望で、匿名性が高い携帯からの投句、そしてこの内容。匿名性が徹底された「無印良品」的句だ。
No.1387(by:Seika):文法のズレが内容と心地よくマッチする。ふと居眠りから醒めた時の「クラっ」
No.1393(by:「カオリとマリ子」のカオリ):一見爽やかで可愛らしい句だが思慮の痕跡を見た瞬間ドキリとさせられる。妙な感動すら覚える。
No.1401(by:のえら):あ、笑ってる。ずっと見てると変な記号に見えてくる。内容は勿論、カタチも。
No.1402(by:タップ):この句自体は大したことないが、磨いたら光る原石のようなスタイルだ。
No.1403(by:タップ):行為といい、内容といい、最後の?といい、なんか不思議だ。なんなんだろう。
No.1412(by:のえら):思い起こすは地元市役所からの光化学スモッグ注意報のアナウンス。地層のようにも見える。
No.1413(by:よ し こ):おおお。かっこいい!なんだ、このテンションは。言葉、テーマ選びも独特だ。カッコよすぎる!
No.1414(by:Seika):爆笑。何度見ても笑ってしまう。かなりささやかな捻りだが、たまらない感じ。クオリティーが高い。
No.1415(by:みうらりか):ひさしぶりの投句でおひさしぶりのご挨拶。しばらくの間投句がなかったのを、一言で演出に変えてしまうテクニック。さすがだ。
No.1418(by:八重):「一言ネオ自由律」恐るべし。頭がおかしくなりそう。
No.1420(by:マ):読めるようで読めない。のに雰囲気を勝手に解釈してしまうのはなぜだ。
No.1421(by:マ):泰平賞発表前に今回泰平賞句のパロディー。数字の切れ目を曖昧にすることで泰平賞句を引き立てている。
No.1432(by:D pink):No.1348-1349同様、No.1426-1428の番号チェック。おつかれさまです。
No.1434(by:いっちー):なんだかとてもストイックな格言だ。深そうな感じ。笑。
No.1435(by:jo〜):笑。ダサかっこいい。
No.1442(by:のえら):単なるだじゃれだが、デュシャンのレディメイド(折れる腕に備えて)とシンクロさせると面白い。
No.1447(by:森田森子):最後の「点」が語る沈黙。見えない空白の「行」を可視化する「点」。
No.1451(by:Seika):言葉の内容ではなく、音と呼応して表面を加工する捻り。
No.1452(by:いっちー):「行間」もここまで徹底すると説得力が生まれる。
No.1456(by:うめさん):眉毛を刈った感じを日付けから、またその感想を天気から想起させるテクニック。意外と無駄がなく感心感心。
No.1457(by:Y):グハッ!!軽い調子で厳しいお言葉!!申し訳ありません。精進します。笑
No.1460(by:mtz):笑。情景は思い浮かばないけど妖しさだけが思い浮かぶ。
No.1461(by:Seika):何が若布みたいなのか。何かがこの「あまり使わない漢字」みたいなのだろうか。
No.1466(by:eizo):No.542と違い、この句は編集されていない。より複雑になった感じか。
No.1471(by:顔):うん!これいい!!
No.1485(by:のえら):No.1218の続編か。パブロフの犬ではないが、何かが起こる予感がしてしまう。
No.1493(by:顔):すべて漢字で書くと「爪切りと西瓜と面皰」。爪と瓜、西と面、微妙な関係性が見えてくる。ひそやかな言葉遊びだ。
No.1494(by:のえら):有名絵画のタイトルのレディメイド。深い!
No.1495(by:Seika):何の答えだ?「この」ってどのだ?…同作家(旧名Yuna)の第8回泰平賞句を彷佛させる句だ。
No.1501(by:のえら):なんだろう?麻雀?…ではないか。泰平賞句と何かしらの関係があるのかしら。気になる。
No.1509(by:+):笑。この句、合作なのか?投稿者名は一人のモノだが…。まぁいいか。
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≪ネオ自由律俳人講評≫
【あそこの山】
No.1340(評価C):偶然だが、投句番号と描いた番号が違ってるのが笑える。ブラウザを通すとこう見える
No.1341(評価B):個人的に今までの中で一番好き。肩の力が抜けていて、それでいてポイントはすべてついている。たまらん。名作。ブラウザを通すとこう見える
No.1357(評価D):D以上の評価を与えてしまうとギャラリーに入ってしまうのでD。しかしすべてのコミュニケーションをネオ自由律で表現する行為は笑える。
No.1465(評価C):こだわりがあるのか…。そういうエネルギーには弱い泰平。ブラウザを通すとこう見える
一言:俳人というのは大変。続けることはやはり一番大変なことだ。どの俳人も行き詰まり気味ですが頑張って下さい。続けて行くと何かが見えるはずです。と、自分にも言い聞かせてみたり。
【シス】
No.1399(評価D):う〜ん。前は言葉が有機的に伸びて行く自由さがあったが、今ではアイデアがそのままドンという感じ。不自由ばかりが目につくなぁ。俳人のプレッシャーなのか。新たな領域を開拓しているのか。…それにしても、自分の世界を追求するのは難しいことだ。
一言:あれこれ考えずに前向きに生きましょう。
【Cryptony】
(Cryptony氏の今月の投句はありませんでした)
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総評:論評の発表時期が毎月毎月遅くなるのは食い止められないままですが、これからも精一杯努力していきますので見放さないで下さい。それでは次の論評を書かなくてはならないのでこの辺で。てへへ。
普通掲示板に以下のようなスレッドを用意してありますのでご自由にお使い下さい。皆様のご参加お待ちしております。
「受賞者のコメント/受賞者へのコメント」:入賞者のコメント、入賞に向けた意見、感想、質問などをお書き下さい。
「私の1句」:あなたの個人的に好きだった句を教えて下さい。
「ネオ自由律談義」:ネオ自由律について語りましょう。
「不平不満/質疑応答」:不平不満/質疑応答はここで。論評の意味がわからない箇所があればそれも受け付け中です。
「批評公募」:任意の句を選んで批評を書いてみて下さい。簡単な感想でもおーけーです。
審査委員長:施井泰平
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